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日本学国際学生ワークショップ 「他者の価値(観)」

日時 2019.3.7~3.8
場所 グルノーブル・アルプ大学(フランス)MAP
主催 東北大学 日本学国際共同大学院
グルノーブル・アルプ大学
交通
内容
 
【参加学生のコメント】
牧彩花(文学研究科)
 本シンポジウムでは,« Les valeurs de l’autre : 他者の価値(観)»という一つのテーマのもと,文学,言語学,哲学,社会学など多彩な分野からの研究発表が行われた.これまで国内学会で発表することはあったが,ここまで他分野の参加者,他言語話者が集う場での発表は初めてだった.それゆえ,フランス語学を専門とする私にとって,今回,課題となったのは,どのようにすれば,言語学が専門ではない人,フランス語が分からない人にも興味を持ってもらえるかであった.そういった意味では,シンポジウムのテーマにもある「他者」を強く意識することができた研究発表となったと思う.国際化はもちろん,他分野と連携し,広い枠組みで人文学を捉える姿勢が求められる今,本シンポジウムで複数の「他者の価値(観)」に触れられたことは非常に貴重な経験となった.
 
北村太一(経済学部)
 今回のワークショップでは教員志望の学生の前で、私が行っている映画プロジェクトで生じた問題についてフランス語で発表しました。今まで人前でフランス語を使う場面は多くなかったうえに、ましてや現地の学生の前での発表。言いたいことが伝わるかとても不安でした。しかし、現地の学生はとても友好的で優しく、頷きながら聞いてくれました。今まで2年間フランス語を勉強してきて、いつか活用したいと思っていたので、とても刺激的な経験になりました。私にとって悔しかった事もあります。それは質問に対して、聞き取ることができなかったため先生の力を借りてしまったことです。次フランス語圏に行くときはもっとコミュニケーションをとれるように、もっとフランス語を勉強したいと思いました。
 
庄子美彩(経済学部)
 学部生でありながらシンポジウムに参加させていただき、発表の機会も得ることができたのはとても貴重な経験となりました。フランス語での発表は初めてでしたのでかなり不安でありましたが、自分の語学力を測りこれからの課題を見つけることができ達成感を感じています。
 私は東北大学で「Qui suis-je?」というフランス語の映画を作ることを通して語学学習をしていることを従来の日本の大学の講義形式と比較して発表してきました。この発表を通して、フランスの学生や先生方はどのように考えるのかを知ることができたことはとても有意義なものであったと感じております。また、発表の場で様々なフィードバックをいただいたことは私のプロジェクトや作品にも大きく関わってくることでしたので、今後の活動に活かしていきたいと思います。
 
武田秀祐(文学部)
 この度フランスはグルノーブルにて国際日本学共同大学院のワークショップに院生が2名、学部生は4名で参加いたしました。学部生は4名でグループを組み、グルノーブル大学のFLE(Français Langue Étrangère 外国語としてのフランス語教授法)という学部の授業1コマを借りて発表をしました。そこでは東北大学で行なっているフランス語映画プロジェクトを例に「プロジェクト型の教育」について論じました。実際に直面した問題、そこから一般化した解決案を提示し、FLEの学生に新たな教育法のヒントを与えることができました。私たちの発表を聞いた現地の学生は多くの質問をしてくれ、そのいくつかに英語のみならずフランス語で答えることができました。それはその後の滞在中さらには帰国後の学習意欲の向上へとつながりました。
今後、まだ新しい国際日本学共同大学院主導のプログラムには十分関心を持ち、世界レベルで学習できる機会を多く得られるようにしていきたいと思います。
 
田中康平(文学部)
 今回のワークショップを経て、わたしがためになったと感じる点が二つあります。一つ目は、現地でフランス語のプレゼンをすることができたことです。フランス語によるプレゼンは今回のワークショップの一番の目的であったため、前々からメンバーで何度も集まり推敲を重ねました。本番では現地の学生にも大いに興味を持ってもらうことができ、成功を収めることができました。学部生のうちにフランス人学生の前でアカデミックな発表ができたことは、私たちにとって非常に大きな自信となりました。もう一つは、現地の学生とたくさん交流ができたことです。今回のプログラムでは、現地の学会への参加や文化的建築の訪問がメインではありましたが、それ以外にも自由行動時間が設けられていたため現地学生と深い交流を持つことができました。深い関係を持てた分、カルチャーショックや価値観の違いを感じることは多々ありましたが、逆に現地の学生のリアルな生活を垣間見ることができた気がしてうれしかったです。

 
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